こんにちはフランケンです。
前回は「スマートで効率の良い海外市場調査は絶対ダメ!」をお届けしましたが
あなたが初めて海外販売を担う場合や、やってはいるけどなかなか先に進まない場合
まず最初に”日本式”を当てはめてしまうのではないでしょうか?
「日本ではこのような売れている」
「日本ではこのように使われている」
これは文化の違う外国で当てはまらない事が多くあります。
そこで今回は「日本での実績や事例を当てはめた日本式海外市場調査は絶対にダメ!」をお届けします。
あなたはが商品を売ろうとしている国とは?
国土の大きさや気候、住んでいる人種、文化が違うので
日本の市場と海外の市場を同一の視点で考えることが出来ないというのは
誰でも理解できると思います。
ただそうは言っても「同じ人間なんだから最終的には日本と同じ考えになるでしょう?」
何て思ってしまう事はないでしょうか?
結論から言うと「全く違う生き物だと考えるべきです!」
日本での常識は海外の非常識?
日本人が蕎麦やラーメンをズルズルとすするのが美味しそうに聞こえるのに対して
フランス人はパスタをズルズルとすする日本人を見て、気持ちが悪いと感じます。
日本人が大豆を甘くして食べる”あんこ”を美味しいと思うのに対して
フランス人は大豆を甘くして食べるという発想もなく、大抵の人は美味しいと思いません。
この辺りは極端な例だとしても
「根本的に日本人の考えと、外国人の考えは違うという認識をしなくてはいけません」
日本式から始めるのNG
日本ではこのように使われている商品だから
海外のターゲットに「こんな商品があったらどう思いますか?」と調査をしても
全く話が進まないなんてことが起こります。
例えばの例として
お弁当の文化がない国に、ご飯とおかずを別々に分ける事ができる2段重のお弁当箱を調査したり提案しても
相手は???となってしまいますし
お弁当の習慣があってもお米を食べる習慣がない国であれば
2段に分ける意味も理解してもらえないでしょう。
これは極端な例ですが、ほぼ全ての商品が日本式で調査・提案をしてもスムーズに売れていく事はないでしょう。
市場調査の結果、この国で販売するのは難しいと判断するポイント間違ってないですか?
フランスでは日本のアニメなどの影響で近年お弁当箱が一種のブームではありますが
仮にそのようなブームがなかったと仮定して考えてみます。
フランスではお弁当の文化がない → コンシューマー向けにお弁当箱を売るのは難しそう
これで海外での市場調査を終わってしまって良いのでしょうか?
あなたが商品を売りたい国の状況から分析する
海外の市場調査では、あなたが思っているターゲットの一部分にしか確認・提案が出来ないでしょう。
お弁当箱の例を続けて考えた場合、あなたは日本での実績を元に
メインターゲットをピンク色の部分(学校給食や職場にお弁当を持ち込む方々)としました。
そこでほんの端っこ(黄色の部分)を見て
「これは市場性ないな」と諦めてしまうのではないでしょうか?
でも本当は他の市場(赤い丸の部分)を見ると、実は可能性があるかもしれません
▼▼▼ 例えば ▼▼▼
- フランスではエコロジーに関心が強い
- レストラン(Take out含む)の利用が多い
- 友人を招いたり、友人宅に訪れたりする事が多い
- 老人世帯、もしくは一人暮らしなどが多く、訪問サービスなども盛ん
これ以外にも色々な視点で調査を進めていくと
お弁当箱にも何かチャンスがありそうに思いませんか?
つまり日本ではこう使うという”日本式”から現地式に発想を転換することが大事なのです。
文化や習慣がないことは決してネガティブではない
あなたが商品を売りたい国に、その文化や習慣がなかった場合
”売り始める”にはとても労力を使う事でしょう。
ただ、逆を言えばハマってしまえば敵は日本よりも圧倒的に少ないでしょう。
日本で成熟した市場でも海外で売れるとは限りませんが
仮にハメる事が出来たら、その可能性は日本の比ではないかもしれません。
これから海外で市場調査を始める方や、既に販売活動をしているけど
なかなか思うように進まない方の参考になれば嬉しいです。