こんにちは、フランケンです。
昨日は「日本人はもっと海外に出ていくべき理由(1)」で留学生経験者の多くが
その経験を活かせていないという調査結果をお話しましたが
今日は企業担当者の方に向けて海外進出についてお話させて頂きたいと思います。
日本の人口は確実に減る
2019年6月に内閣府が発表した「高齢社会白書」では2055年には日本の総人口が1億人を下回り
2065年には9000万人を下回ると予想されています。
人口減少に伴う、日本国内での市場規模は当然小さくなると考えるのが自然な考え方です。
ただ、どこの会社の経営者も始まる前から来年の目標を
今年よりも低く設定する事は殆どないでしょう。
もちろん、市場での占有率を上げる努力をすれば対前年比を上回っていく事は十分可能だと思います。
この努力は続けるべきですが、多くの会社では営業マンに高いノルマを強いる一昔前の”根性論”になってしまうこともあるのではないでしょうか?
そこで見て欲しいのは海外への販路を見出す事です
日本国内を見渡せば、あなたの競合会社も市場占有率を上昇させるために必死に商品開発や営業努力をしてきます。
場合によっては極度な値下げによる顧客維持・獲得なんてこともあるでしょう。
売上は上がっているのに、利益は殆ど変わらない、もしくは利益率は下がってしまったという現象も起こるでしょう。
一方海外ではもちろん競合が沢山いますが、あなたがこれまで戦ってきた往年のライバルではなく
新しい競合との競争が待っています。
ただ日本では、類似製品を10社が扱って凌ぎを削り合っている業界でも
海外に出ると類似品と呼べる製品がない(=競合ゼロ)もしくはいても仕様や品質に大きな差がある
と言ったことが多くあります。
実際フランケンが日本から輸入販売している商品は、日本では複数の会社が凌ぎを削り日々品質と価格の競争を繰り広げていますが
フランスでは類似製品を見たことがありませんでした。
もちろん、競合がいないという事は導入初期の労力(説明・説明・説明)が信じられないほど必要でしたが
その商品が受け入れ始められると、ライバルがいない事で圧倒的にストレスを感じずに販路拡大ができました。
値崩れが起こりにくい
これはフランス(ヨーロッパ)の特長かもしれませんが値崩れが起こりにくいのもビジネスをする上でとても重要です。
実際、日本では250円程度でエンドユーザーに売られている商品が
フランスでは600円程度で売られています。
しかも販売を始めた3年ほど前から価格が下がっていません。
他にはない商品で他にはない品質のものだからという事はゼロではありませんが
現在はフランケンの扱う製品の類似品をヨーロッパの業界大手など複数社が競合してきていますが
それでも価格競争には発展していません。
保守的な国ほど将来性がある
30年前に流行っていた曲が今でもバーやディスコで普通に流れているフランス。
日本で私たちが同じような状況になると、思わず「古っ!」とツッコんでしまうことでしょう。
フランス人はその曲を聞いて普通に口ずさんだり、踊ったりしています。
もちろんフランス人も新しいものは嫌いではないのでしょうが
- 去年と変わらない
- 一昨年と変わらない
- 10年前と変わらない
- 30年前と変わらない
そんな保守的な人種です。
保守的な人種だからこそ、まだ知られていない商品を紹介するとまずシャットアウト(話を聞かない)されます。
ただ、一度買い始めたら簡単には止まりません。簡単には(他社へ)浮気されません。
根拠は分かりませんが、フランケンがフランスでのビジネスを始めた時
「3年」「3年は我慢が必要」と多くのフランス人からアドバイスを受けてきました。
保守的なフランスで受け入れられるには時間が掛かるという事を
フランス人自身も理解をしているでしょう。
次回は「日本人はもっと海外に出ていくべき理由(3)」をお届けします。